親知らずが生えました。
ええ……今……?
あんまりにも痛くて、これ生えた瞬間に虫歯かと歯医者さんに行ったら、頬の内側を傷つけていたみたいです……
お薬もらってきました。
なんで同じ自分の身体なのに仲良くできないんだ……!
子供のとき乳歯が抜けにくい体質(?)だったこともあり、抜いてもらったりしてひたすら「歯医者さん」に苦手意識が蓄積されていきました。
一時はオルゴールの音まで苦手になりました。
よく待合室でかかっていたので。
大人になってからは、むしろ放置したほうが虫歯は大変なことになるということを教わったので、苦手ですが酷くなってから気付くよりいいと健診してもらうようにしています。
しかし、本当、歯ってどうして治せないんでしょう。
虫歯になったら最後、削ってもらうしかないんですよね。
だってカルシウムとったら歯が生えてきたなんて話はありませんしね。
「これを食べてガンが完治!」という怪しい広告は今は聞かなくなりましたが、ああいうのがたくさんあった頃でさえ、「これを食べて虫歯が完治!」はなかったです。
つまりそれだけ、「虫歯は自然には治らない」っていうのは常識だってことですよね。
あまりにも当たり前のことですけど、爪は伸びるのにな。
いや、人間、歯が伸びたら、それはそれで大変でしょう。
猫だって爪とぎしないと伸びすぎますもんね。
しかし、自然界において、歯という食べるのに必要な道具がなくなったら、もう死ぬしかないんじゃないでしょうか。
歯が治る生き物って? ってちょっとググってみましたが、ワニとかサメくらい?
もちろんウサギとかねずみとか、伸びる生き物もいるようですが。
ええ……
こんな大事な部分だし、骨と違って露出しているんだから、外からの脅威にはさらされるに決まってるじゃないか。
もっと自己防衛機能が欲しかった。
昔の人間だって困ったはずです。
そもそも、「歯を削る」なんて道具が出てくる前は、虫歯になったら我慢する以外どうしようもないですよね。
抜く?
血が止まらないんじゃないだろうか。
痛み止めだって、西洋医学の薬は精製されてますけど、漢方薬は劇的効果というわけじゃなかったはず。
そもそも庶民がそう簡単に薬を手に入れられたとも思えません。
昔のお歯黒って虫歯予防効果もあったそうですが、虫歯になっちゃった歯を目立たなくする効果もあったんじゃないのかと邪推してしまうほどです。
ホワイトニングだってなかった頃だから、いっそ黒くしちゃえ、みたいな。
でも古代から歯ブラシの形跡は残っていたようですし、塩とかで磨いたりしていたみたいだし、とにかく口を清潔にしていないとあとで自分が辛くなることは分かっていたんでしょうね。
最初に歯磨き粉が発売されたのは明治時代だそうで、ペーストじゃなくて粉袋だったそうです(だから歯磨き粉って言うのか)。
ううん、やっぱり昔から虫歯には苦しめられてきたのか……。
とにかく、親知らずがこれ以上頬を傷つけないように祈るのと、どうしてもなら抜くしかないので痛くありませんようにと祈っています。
結局、丁寧に歯磨きする以外は、神頼みしかないのか……!?